小平市・ルネこだいらで出張撮影

先日は小平市にあるルネこだいらの中ホールで撮影しました。初めての会場です。
西武新宿線の小平駅の南口に大きな団地が連なって建っています。通りに面してその団地と接続している建物がルネこだいらです。駅から200m程の距離なので便利です。ただし、一般客用の駐車場が無いので電車利用が前提のようです。
イベント会場として、多摩地域ではルネこだいらの名前をよく見聞きします。クラシック音楽やバレエ、歌手のコンサート会場にもよく使われています。
30年近く前になります。大衆演劇のチビ玉劇団がルネこだいらで公演するポスターを所沢辺りで見かました。思わず観に行きたくなった憶えがあります。
自治体が公共ホールを地域活性化の柱として文化事業に取り組む例は、昨今よく見かけるようになりました。あまり特徴のない自治体のホールにも友の会があり、独自のイベントを模索している様です。
1993年開館のルネこだいらは、郊外に立地する公共ホールにとって格好のモデルケースになったのではないでしょうか。
小平駅は小平霊園の最寄り駅です。現在も駅の北口は石材屋さんが並んでいるお墓の町でもあります。南口にルネこだいらが開館して、積極的に文化事業を推進する事で街のイメージ・人の流れが変わったのだと思います。
大ホールと中ホール、入り口は同じ2階にあります。階段を上がって、右手に位置しているのが中ホールです。扉を開けると、すぐ正面にまた階段が続きます。客席及びロビーは実際3階に位置します。初めて行くと導線が分りづらいかもしれません。
約400席の中ホールですが、舞台の横幅は広いです。横に20人並んでも余裕がありそうです。ピアノ発表会でも合唱や合奏が上演される機会があります。中小のホールでは両端の出演者に照明が当たらない事も多いのですが、こちらの中ホールでは大丈夫そうです。
ホールの方に聞けば、ルネこだいらは音楽教室のピアノ発表会よりも、中学・高校の部活で利用される機会が多いとの事でした。近隣にある学校の吹奏楽部・コーラス部の演奏会の会場として定評があるそうです。
中ホールでこれだけ広いのですから、大ホールはかなりの広さでしょう。元々オーケストラ上演を想定して設計したのだと思います。地元には小平市民オーケストラと云う楽団があり、開館以来大ホールで定期公演を続けています。
映画にもなった高崎市の群響(ぐんきょう)、群馬音楽センターのイメージが何となく連想されます。蛇足ではありますがルネこだいらは愛称であり、小平市民文化会館が正式名称です。


